所在地 | 造園 | ||
主要用途 | 建築面積 | ||
構造規模 | 敷地面積 | ||
竣工 | 延床面積 | ||
施工 |
- 所在地
- 主要用途
- 構造規模
- 竣工
- 施工
- 造園
- 建築面積
- 敷地面積
- 延床面積
クライアント:瀬戸の家
大屋根の形状を寄棟とし水平のラインを強調した外観としましたが、計画上玄関先に竪樋がどうしてもつきます。一般的には丸樋や角樋・クサリ樋といった既製品が設置されますが、玄関先となるので機能と意匠を合わせたものが出来ないかと考えました。
中心に丸いパイプ(中が空洞)を通し、丸樋の様にパイプの中を通す部分とクサリ樋の様に外をつたう部分を作りしました。そのことで全体の雨水の処理量を確保しています。
また軒裏のすぐ下に丸いお椀のような部分がありますが、これはゲリラ豪雨など雨量が多いときのオーバーフロー対策としました。軒裏とお椀の間に20mmの隙間を作り、その隙間から雨水が溢れ出すという考えです。完成形として、機能と意匠を両立できたのではないかと思います。
素材は真鍮製なので、建物の経年変化とともに楽しんでいただけると思います。
樋としては高価なものとなりますが、全体金額に占める割合としては少ないものとなります。建物は決して既製品の集合体ではありません。このような考えが建築やライフスタイルを豊かにするのも事実だと私は考えます。