






















所在地 | 名古屋市中区 | 造園 | 櫻井造景舎 |
主要用途 | 建築面積 | 174.83㎡ | |
構造規模 | 木造平屋建 | 敷地面積 | 10545.60㎡ |
竣工 | 2024年 | 延床面積 | 141.50㎡ |
施工 | 吉富工務店 |
- 所在地
- 名古屋市中区
- 主要用途
- 構造規模
- 木造平屋建
- 竣工
- 2024年
- 施工
- 吉富工務店
- 造園
- 櫻井造景舎
- 建築面積
- 174.83㎡
- 敷地面積
- 10545.60㎡
- 延床面積
- 141.50㎡
名古屋市中心部の中区にある本願寺名古屋別院の境内地における納骨堂の計画となります。お寺側のご要望は単に納骨堂と言う機能だけではなく、広く地域の方に知って頂きたいと言う事でした。
私の計画はテラスを中央に据え、それをインド様式の本堂と江戸時代に建立された鐘楼、そして新しく造る納骨堂で囲むプランです。併せて納骨堂の軒下には、犬矢来をモチーフにした腰掛を作り、テラスには大きな木々をパラソルに見立て1.5m角の腰掛をレイアウトしています。これは座る場所・座る向きで名古屋別院の建物やその時々の季節を訪れる方々に感じていただきたいと言う思いです。そして、それら腰掛が使用されていない時にもオブジェとしてお寺全体の中でもデザインの一部になることを心掛けました。
またテラスはイベント時にメインスペースとなり、週末にはキッチンカーで地元の方々の憩いの場となることを想定しています。これらの試みは長期的に視点から必ず新しいご縁につながると思っています。
そして、ご門徒さまにも地元の方々にも掛け替えのない存在になって頂くことがお寺としてこれから100年・200年と続く「想い」になるはずです。その時に今回設計した納骨堂が本堂・鐘楼とともに伝統になっていくと信じています。
また、今回は設計だけではなく前述した通りテラスの使われ方をベースとした境内景観のデザインと納骨檀のデザイン、他にはロゴマーク・イベントの企画・制作照明・飾り台などもそうですし、細かいところでは椅子や傘立てなどのセレクトもさせて頂きました。
設計者としてメインに考えたのは納骨堂を主役に据えるのではなく、それをお寺全体の一部として捉え、他の建築や既存の樹木、さらには様々な催しとともに相乗効果を狙いお寺全体の認知度を上げることを考えました。
将来的に名古屋別院さんが地域観光の一部となり全国のお寺の道しるべになって頂ければ、日本の中でお寺の存在意義が大きく増すと思います。