Hitorigoto

ひとりごと

普元寺現場打ち合わせ

定例打合せ

先日、普元寺さんへ定例打合せに伺ってきました。現場も随分と進んで、室内の天井羽目板も概ね施工が終わっていました。
ところどころ穴が開いているのは全館空調の吹き出し口になる穴です。天井の施工に先立って、4間(7.2m)×1間(1.8m)の開口部も施工が終わり、すっきりとした納まりがお目見えしました。


天井裏にカーテンと網戸が納まり、ガラス戸も納まります。コーナーは8寸角(24㎝角)の桧を枠兼用としました。単純明快ですが、大工さんは大変な労力が必要です。ただ今回も大工さんの知識と知恵でまた新しくマイナーチェンジが生まれました。
宝角建築アトリエはそんな目新しいことは実践できていませんが、たくさんのプロの知恵で少しづつですがレベルが上がっていると思います。
そう思うと、本当に職人さんに育てられていると感じます。

こちらは事務所に設置予定の行燈照明です。才能がない私はなかなかベストなサイズにたどり着けず、原寸の試作を重ねながらやっと、良いところに行きつきました。ただ、行燈は斜め下からの見え方になるので、屋根の勾配をもう少し急にして、トップの角ももう少し高くしようと思っています。
既製品を選べばどんだけ楽だろうかと考えますが、今回のお施主さんである住職の想いを少しでも表現できればと思いここまで来ました。出来上がりも良い感じになると良いのですが、そればかりは出来上がっての楽しみであります。
ここからはテーブルや意匠照明・境内の案内版や庭など細かなところにかかっていきます。最終的に繊細な仕上がりになると良いと思っていますが、この繊細さは日本建築の「美」の部分なのかなと思っています。