ポテンシャル
現在お寺を運営されている中で「何かを変えて行かなくては」とお考えの住職は沢山おられるのではないでしょうか。では「何をするか」を突き詰めた住職は少ないかもしれません。まず大前提としてご理解いただきたい事は、お寺にはポテンシャルがあると言う事です。すべてのお寺ではありませんが広い敷地、伝統的な日本建築、比較的広い駐車場、樹齢のある木々があると思います。それは郊外に行けばより顕著ではないでしょうか。これらを最初から作りこむのは莫大なコストがかかりますし、宗教法人という事で税の免除があります。ここだけ見てもお寺のポテンシャルは見て取れると思います。しかし、駅から遠いとか、目的がないとか様々な理由を挙げてそのポテンシャルを封印していませんか?
飛躍ではなく現状維持を目指す
なかなかネガティブなタイトルですが、これが現実でありかなり難しいミッションかもしれません。これから人口減を含めた要因で檀家数は緩やかに減少していくでしょう。その中で減少分を新しい檀家さんとして増やして行かなくてはなりません。その意味で現状維持を目指すと書かせていただきました。しかし、今まで既存の檀家さんにのみ目を向けて来られたお寺にとって、新しい檀家さんとのご縁を作ることは非常に難しいのではないでしょうか。
超短期~短期のビジョン

納骨堂の建築はお寺にとって、新しい檀家さんとしてのつながりが出来ることと法事以外でお寺に足を運んでいただく良い機会になります。さらに納骨檀の申し込みでの収入にもつながります。ただ、納骨堂にはかなりな建築費がかかりますので、まずは数年後の新納骨堂建築を目的とした短期的な試みがあっても良いと考えています。具体的なことはここでは書きませんが、方法はあると思います。そしてその納骨堂を手掛かりにお寺の認知と納骨檀の申し込みを増やして行きたいと思います。その為にもSNSやホームページの充実・イベントや教室など広い境内と広い座敷などを有効活用した催しを考えていき、少しづつですがお寺とのご縁を増やして行くことが認知にも納骨堂の申し込みにもつながるはずです。そのためのノウハウをご案内しながら長いお付き合いをさせて頂きたいと思っています。図で示したものは短期的なビジョンでの理想的なサイクルです。もしかすると住職の中には利益を生むことは宗教活動として良いことではないとお考えの方も見えると思いますが、お寺は宗教活動ともうひとつ法人運営をしなくてはなりません。その法人運営の原資となることを考えるのは当然であり、将来的には檀家さんの為になります。(お寺がなくなって一番大変なのは檀家さんです)その為にもこの理想のサイクルをお寺と一緒に目指していきたいと思います。