何を作るのか。それで何をもたらすのか。
愛知県豊橋市で建築中の願成寺さんですが、納骨堂と水屋が別棟となっています。

外観はこんな感じです。
今回納骨堂と水屋の建築ですが、単に機能として見た目の良い建築を目指す訳ではありません。
今回の建築により、今までお寺にご縁の無かった人達に知って頂き、足を運んでいただくことを目指しています。
人の集う場所を目指して
トップ画面にあるのが納骨堂2階にある休憩ラウンジです。
納骨堂に参拝に来られた方の休憩が目的ですが、画像の反対側はすべてガラスで庭が眺めることが出来ます。
参拝に来てすぐ帰るのではなく、少しここに居たくなる「場所」を作りたいと考えました。
それ以外には音楽教室の生徒さん達の発表会の「場所」としても考えています。
個人指導の音楽教室だとなかなか人前で発表する機会はありませんがここを小さな音楽室として開放し
生徒の発表の場として、父兄にも来ていただければ、お寺が地域交流の「場所」になります。
小さな試みですが音楽教室にとってもお寺にとっても良い試みではないでしょうか。
現場の進捗

こちらは納骨堂の基礎部分です。今回道路面より1階の床が低いので現状地盤を約1.5m掘っています。
土留めをして防水をしてコンクリート打ちと進んでいきます。

こちらは水屋部分です。既設の井戸を再利用と梅の木を避けながら基礎配筋をしていただいています。
梅の木はお寺のシンボルですのでこの木を生かした計画となっています。
設計事務所としての試み
設計事務所として設計と現場監理をするだけでは、これから求められることに対応できなくなるのではないかと思っています。
何か催しをする場合はチラシも必要になるでしょう。施設を作れば名称やロゴも必要でしょう。
設計事務所としての使命は雑誌に載ることや賞を獲ることよりも、お寺が永く続くことだと思います。
そのお手伝いが出来ることがこれから求められるのだと思っています。